記事タイトルが長いのはご愛嬌。
さて今期アニメの中でも中々に長いタイトルを持つ本作品。略して「おにあい」。ちなみにこの略称は公式です。公式サイトのドメインを見るだけでもそれが分かります。 http://oniai.com/
本作品、最初は「あざといなぁ」と思いました。というかタイトル見てあざといと思わない人なんているんですかね。で、実際に見てみたんですよ。そうしたら妹さんがいるわけですよ。この子がね、とてもとても可愛いんですよ、ぐへへ。
この手の作品の妹キャラは、「媚びている」キャラが多い傾向があるように思います。媚びるっていうのはもちろん、視聴者(作品に触れるもの)に対してということです。もちろんキャラクターである以上、視聴者にアピールすることは当たり前なのですが、この手の「萌え作品」には特にその傾向が強いと思う。
でもですね、本作品の妹キャラであるところの姫小路秋子(ひめのこうじ あきこ)は媚びていないのがいい。厳密には「媚びているんだけど媚びだと感じない」という意味です。
兄に対して一途な妹は、強すぎることが多いんです。一方的に兄に迫って、何をされても凹まず、ずっとずっと追いかけ続ける女の子、というキャラ付けがされることが多い。だけど本作品の妹である姫小路秋子は、普通のキャラクターなんです。確かに兄を盲目的に好きなんですが、一方で普通の女の子キャラでもあるんです。
普通、「ぐへへ」とか言わないですって。そういうことなんですよ。
妹の攻勢に対して兄が基本的に意に介さないのも良いポイントです。妹にドキッとしちゃう、というシチュエーションが安易に描かれないのがいい(もちろん描かれる作品も好きですよ! 本当ですよ!)。
そして繰り返しになりますが、兄への妄想がだだ漏れることで発せられる「ぐへへ」という声がたまりません。これを聴くためだけに本作品を見る価値があるといっても過言ではない(いや、過言ではあるかもしれないけど!)。
各キャラクターの掘り下げ
現在4話まで見ましたが、ここ数話は「各キャラクターを丁寧に描いているなぁ」と特に強く思います。
本作品、なんだかんだ言って現段階では4人ヒロイン居ます。この手のハーレムものは各キャラに割く時間がどうしても分散してしまいがちです。そういった意味で最初は「多分内容も薄くて、特に突っ込むところもなく進むんだろうなぁ」と思っていたんです。
だけどですねー、特に3話4話を見ていて感じたのは「丁寧に描いているなぁ」ということでした。それは主人公と各ヒロインの絡みをです。
主人公が誰か一人にフラグを立てすぎず(厳密には女の子がドキッとしているのでフラグを立てているのですが、主人公には自覚がない)、しかし一人ひとりガッツリ掘り下げて描いているんです。
この点に私はあっぱれ! と言いたい。こういう描き方は価値がありますよ。なぜなら否が応でも、各キャラクターを知ることができるんですもの、私達がキャラクターを「好きって思うこと」ができる時間があるんですもの。
30分が早いこと早いこと。
OP・ED、次回予告もいい
またOP・EDとも良いです。地味に動きまくっています。特にEDにおけるヒロイン4人のウインク連続部分が素敵すぎて何度も繰り返し見てしまいます。
さらに次回予告、特定キャラクターが4文字区切りで連続で喋る演出は素敵。具体的には、4話の次回予告では二階堂嵐というキャラクター(CV:喜多村英梨)が、
「しんぼく ふかめる あだなは きめよう それから やろうぜ うまれた すがたで あせかき まっしろ かならず てんごく つれてく いつでも なんども まかせな むげんの てくだと ちしきで よどおし ぷれいさ じしゅう おにあい だいごわ せいかん やろうぜ」
とダダダーって言ってくれます。