「ここからRE:STAET!」に引き続き、モモジャンのキーストーリー「Color of Myself!」を読了しましたので初見感想を残します。
thun2.hatenablog.jp
本格的な活動開始となりフリーのアイドルとしての露出を生配信メインにしていこうと決めたものの、生配信ゆえに素の姿が見えてしまうことに対して、過去の自分のイメージとファンの期待に対して雫が葛藤する、そんなお話でした。
雫が、自分の意志で選択をしたことの重要さが描かれた、心動かされる内容だったと思います。
一方で、アイドルものって描くのは難しいよねと感じた内容でもありました。
それは、アイドル活動を受け取る側のファンが常に横たわっているということです。
今回は生配信をテーマに、アイドルの魅せ方とファンの受け取り方が掘り下げられたと思いました。
雫は「このままの私」を見てもらうことに決め、それが肯定的に受け入れられたという内容でした。
この「肯定的に受け入れられた」というのは、肯定的に受け入れられているようなコメントが沢山流れた描写に基づくものです。
第三者目線でストーリーを読んでいるわたし達からすると「きっと肯定的に受け入れられたんだ」と感じることはできます。
一方で、雫が気づいていないだけで、ファンの中には当初から素の雫も悪くないとコメントしてくれている人もいました。
『え、これはこれでおもしろくない?』というコメントを肯定的に捉えるか賛否両論あるかもしれませんが、全肯定ではないものの肯定的なコメントには受け取れました。
残念ながら否定的なファンの方が多数だったことで、該当コメントは流されてしまった形にはなりましたが。
裏を返すと、雫の決断に対してきっと一部否定的なコメントもあったんだろうとも思いました。
『うーん、やっぱり私は前の雫ちゃんのほうが好きだったな~』みたいな、そのぐらいの、全否定とは取れないけども否定的なコメントはあったように思うのですよね。
今後モモジャンはアイドルとして、生配信にとどまらず露出を増やしていって活動の幅を広げていくことが想像できます。
そうなったときに、モモジャンのストーリーとして、ファンに対する考え方をどの程度掘り下げるつもりなのかがとても気になっています。
期待をしている、といったほうが正しいでしょうか。
個人的な思いだけでいうと、モモジャンの活動開始タイミングでファンとの温度差の話を持ってきたのであれば、今後もこの問題からは逃げずに描ききってほしいと思っています。
全肯定ファンや全否定ファンというわかりやすい構図を描くだけではなく、特にフリーのアイドルとしてやっていくことの難しさの部分を丁寧に掘り下げてほしいという気持ちがあります。
アイドルって、大変よね。
たくさんの人の想いを受け止める存在だからこそ、
考えなきゃならないことがあるもの
ルカ姉さんは聖人?
……そうよね。まだ知りあって間もないし、
自分のことを話すのは難しいわよね
どのユニットのセカイのバーチャル・シンガーも、みんなみんな寄り添ってくれるのが素敵だなと読み進めるたびに毎回思います。
辛い想いを抱えているキャラクターたちに対して、無理に話さなくてもいいんだよ、のスタンスからみんな入ってくれるしなんなら放っておいてくれることも多い。
まだバーチャル・シンガー側の話をたくさん読んだわけではないのですが、一貫してそういう姿勢を描こうということが感じられます。
ほっぺがめちゃ柔らかいんだよっていって、ほんとにふにふにするルカ姉さん、天使か?
終わりに
モモジャンの盛り上がりはこれからなのだろうと、ひしひしと感じられます。
アイドルものって、やっぱり最高ですね。元気をもらえます。