隠れてていいよ

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同じリア充アニメなのにどうしてこんなに差が出るの

釣りタイトル。そもそもリア充アニメという定義がわからない。ものすごく大雑把に捉えるなら、リアルが充実している人たちの日々を描いたものでしょうか。最近だとリア充っぽい男の子が出てくる作品はリア充アニメ認定されているような気がしないでもありません。いわゆるノイタミナ枠はそういったレッテルを張られてしまいがちな流れになってきているように一部では思います。ただし、ただ区分するだけでなくとりあえず「リア充アニメ」と言っておけば批判などがしやすいという意味合いですが。あくまで一部です。
東のエデンという作品とけいおん!という作品が今クールで放映されてますが、1話を見終えた感想が私はほぼ正反対でした。質が違う作品なので直接的な比較ではないのですが、どちらも(上の定義やら自分の主観やらを交えて)リア充アニメなのに東のエデンを見ると無意識の内にイライラしけいおん!を見ると笑えてしまうのです(けいおん!萌えアニメ(日常アニメ)としての要素が非常に強いですが無理やり区分してます)。
例えば2作品で欝になる気持ちというとけいおん!で言えば、「あぁ、高校生活こんな充実した毎日を送ってなかったなぁ…」という負の気持ち、東のエデンで言えば、「どうせこの男とヒロインがくっつくんだろっ、けっ」といったような負の気持ち。たかがアニメに何真剣になってるのって言われるとおしまいなのですが感じたものは仕方ないと思うのですよね。そこにさらに自分補正が入ることでより一層深い部分へといってしまうというか。
例えば私でいえば、いかにもリア充っぽい(ここらへんものすごく曖昧ですが)男とヒロインが引っ付くのが許せない補正があります。ただし、皆さんお察しの通りエロゲやラノベに出てくるような主人公にはあまりその気持ちは生まれにくいです(いくらでも例外はあると思いますが)。さらにヒロインが可愛かったりすると余計に腹が立ってきてしまうのです。東のエデンのヒロインは可愛いのでさらに負の感情が湧き出てくるのです。声に出すならば「うわあぁぁ」という感じ、こういった文字にしにくい気持ちが無意識に出てきてしまうというのが今回の例で言えば東のエデンという作品でした(ただし1話視聴時点)。そうなると、結局は男キャラがエロゲ・ラノベ的キャラなのかそうでないのかに収束されそうな気もします。
こういう気持ちになる人自体が小数な気もするのですが、ただ間違ってもこの作品自体がつまらないとかそういうものではないということはありません(1話時点)。いきなり男が全裸になりモザイクが掛かったり、コミカルな演出を挟みつつストーリーが進行していくのは見ていて飽きさせないですし、楽しめました。しかし上記のような問題が私には発生してしまったわけです。こういうとき、あぁもったいないなぁと思ってしまうのです。作品がではなく、こういった作品を素直に楽しめない自分をです。結局こういうところが自分がオタクたる所以なのかなと。
さて、リア充アニメなんて使い慣れない言葉を無理に使おうとしただけで色々と予防線を張らなければならないほど気を使うのに、簡単に「これはリア充アニメ!」なんていえるわけがないですよね。ましてやリア充アニメだ、と決め付けることでその作品を根本から否定し始めるなんてもってのほかです。しかし冒頭にもちょろっと書きましたが最近ちょっとその傾向(その作品を何か一言でバッサリ切り捨てることにより全てを否定する論法)が強い気がします。バッサリ切り捨てるだけなら人の主観ですからいいのですが、何も考えずに否定だけ続けるのはもったいないですよね。結局は楽しんだものがちなんですから。