隠れてていいよ

主にアニメや漫画の感想を書いています

ネッサは好きが好き。じゃあ、嫌いは?

ネッサは好きが好き、フリュネは好きが嫌い。

かなり遅れましたが、フラクタル4話を見ました。4話というと、グラニッツ一家が街を離れるお話ですね。そして、フリュネとクレインが再開する話でもあります。ちなみに関西では本日6話が放送されます。早いうちに消化していきたいと思います。本記事は4話までの内容を書いています。なお、毎度のことなんですが、突然フラクタルリローデッドのネタバレを挟むことがあります。圧倒的なネタバレを挟んでいるつもりはないのですが、完全シャットアウトされているかたはご注意下さい。


さて、フラクタルって規模が大きいお話ですよね。だから、虚無感というか、喪失感も凄い。4話で一番そんな気持ちになったシーンは、火葬中にネッサが僧院の歌をうたうシーン。人々のいろんな感情が混ざり合った空間に、透き通ったネッサの歌声が響く。凄い。何も考えたくなくなるような、変な気持ちになる。

ぬるさって何だ?

フラクタルはぬるく、まどか☆マギカはグロイ、そんなゼロイチの問題じゃないでしょう。フラクタルまどマギ、両方人が死んだけどフラクタルは軽いよねー、っていう議論は見方によって随分と変化すると思います。衝撃を感じた!という意味では確かにまどマギでした。だって、首が取れちゃいましたからね。でも、胸が締め付けられたという意味ではフラクタルでした。多くの人の思いが詰まった死でした。時系列ではどうか? 死んだ瞬間という意味ではまどマギでしたが、死以降、その死について深く考え、胸が締め付けられたのはフラクタルでした。現実感はフラクタルのほうがあるという意見もあるようですが、むしろまどか☆マギカの方が現実味があると私は感じるんですよね。フラクタルはむしろ超SFな世界観を感じる。

等々、見方によって、さらには個人によって随分と変わってきますよね、っていうお話で、一概には語れない。もし語るなら、徹底的に深く深く掘り下げて、理解してもらう必要がある。

ネッサは嫌いは好き?

本編に戻ります。フリュネとネッサの関係、ここは重要。多分、フラクタルの本質といっていいほど重要な気がする。なぜフリュネがネッサデータを持ち出したのか。僧院のお偉いさんぽいひとに、「寂しいから」持ち出したんだろうと言われてましたが、これは事実ではないと思います。ではなぜか? そもそもなぜネッサが創られたのか。今度は、リアルネッサについても考えなければいけませんね。

リアルネッサとドッペルネッサは、二人で一人?

例えば、ネッサは元々リアルネッサとドッペルネッサ、両方を合わせた感じの子だったけれども、何かの拍子で二つに分かれて一つはリアルに残り、一つはドッペルになったという説を考えましたが、少し違うような気がします。そもそもドッペルとは、設定的には個人のデータを用いて作成されるはずなので、ネッサのドッペルはネッサのデータから作られるはずなんですよね。ただ今回リアルネッサについて少し描写がされましたが、明らかにドッペルネッサとは違いました。感情を殺しているだけ? いや、目が死んでいたように私は感じました。
以前、こんなことを言ってました。
フリュネがフラクタルシステムを崩壊させたい、たった1つの理由

なぜ、フリュネはネッサのドッペルを持ち出したのか。それはフリュネが、フラクタルシステムが機能していないということを、ネッサに伝えたかったから・考えてほしかったからではないでしょうか。リローデッドによると、ドッペルが感じた記憶や知識は、ドッペルを発行した本人が知ることができます。

どうもこの仮説は外れているようです。

4話でフリュネが怒ったことの一つに、クレインがドッペルネッサのデータを解析したことがありました。なんでしょうねこれは。本当に誰にも見せたくないものならば、自分で持っていることが一番良いはずです。
そういえば、フリュネがクレインにブローチを渡すとき、「私の笑顔の源」であるとフリュネは言っていました。ますます訳がわかりません。ネッサのデータが、私の笑顔の源? もしくは、ネッサを閉じ込めていることが私の笑顔の源?
さらには、ネッサブローチに対して「(クレインに)守ってもらいな。」と発言します。よく分からない発言が多いフリュネさん。

フリュネ発言について考えておりますと、ちょっとそれっぽい事を思いついたので以下に。

フリュネはクレインを見誤った

フリュネは、もう二度とクレインとは会わないだろうと思ったのではないでしょうか。だからこそ、あのペンダントを託したのではないか。本当は自分で管理しておきたいけれども、僧院の手に渡ると良くない。だから、自分と最も遠い存在で、さらにはブローチを大切にしてくれそうな男の子、つまりクレインに託したのではないか。それならば、フリュネの様々な発言に合点が行きます。
ただ、誤算だったのは、クレインが思ったよりも行動的だったことでしょうか。ネッサのデータを解析してしまいました。そして、運命のいたずらか、再びフリュネと合うことになるのです。実に面白い展開ですね。

リローデッドに書かれていますが、クレインはフリュネに一目惚れだったものの、フリュネはクレインのことを何とも思っていなかったのです。「現実なんてそんなもんさ」と、自虐的にクレインが語っていました。

最後に

最後になりましたが、相変わらずネッサが可愛い。ドッペルのはずなのに、ドッペルとは違う。特別製であるという設定を除いても、どこか思考能力が凄い。

さて、ストーリーは大きく動き出しました。これからの展開に期待です。フラクタルが面白い。