魔法少女まどか☆マギカの6話から9話を一気見(初見)しました。
一気見して感じたことは、さやか・杏子の心情変化・QBの思惑等々について、時間の流れをより意識しちゃうことです。ぶつ切りではなく、6話から9話全体を1話として感じるイメージでしょうか。
すると例えば、さやかの心情変化が凄く分かってしまうのです。最初は強かったさやかの心が、だんだんと折れていく、その過程を一気に見ることになるんです。これは、凄い。
もう一つ気づいたことがありました。まどか☆マギカに限らずですが、アニメを考察するときというのはその作品を何度も見返します。そうすると展開の早さの定義にズレが生じてしまう可能性があります。つまり、「このアニメの展開は早いなぁ」と感想に書いてあったとしても、それがリアルタイムで見ていて感じたことなのか、後から一気見して感じたことなのか、一見して分からないわけですね。
今後は感想を書く時だけでなく読み手に回るときも含めて、「展開の早さ」という言葉には気をつけたいと思います。
さて本記事では以下、一気見するまでネタバレが怖くて読めなかったまどマギ記事の紹介と、それに対する私のコメントという形式になります。よろしければお付き合い下さい。
まどか☆マギカに関連する記事と、コメント
【まどか☆マギカ】ワルプルギスの夜をどうにかするにはまどかが魔法少女になるしかないの?(まとめいと)
ワルプルギスの夜、重要なキーワードが登場しました。6話から9話まで一気に見ると、その言葉の意味は見えやすかったように思えます。額面通りに受け取るならば、ワルプルギスの夜は1話の冒頭シーンのことでしょう。
その冒頭の戦闘シーンではほむらちゃん一人だったので、杏子ちゃんは退場しちゃうの?とハラハラして見てたのですが、やはりというべきか、退場。悲しい。
多くの方がやったと思いますが、ワルプルギスの夜で検索するとヴァルプルギスの夜が出てきます。Wikipedia先生から気になった部分を引用します。
歴史的なヴァルプルギスの夜は、異教の春の風習にちなんでいる。ノース人の風習では、ヴァルプルギスの夜は『死者を囲い込むもの』とされていた。北欧神話の主神オーディンがルーン文字の知識を得るために死んだことを記念するもので、その夜は死者と生者との境が弱くなる時間だといわれる。
詳しくは元記事を読んでみてください。
気になるワードがたくさん並んでいます。
本当に「大人が見るべき」と思うなら子供に見せるな(狐の王国)
仮に子供を小学生までと定義します。
まどか☆マギカという作品に限らずですが、深夜アニメを子供に見せたいとは思わない! というのは綺麗事なんでしょうか。無理に見せるのは駄目だが、子供が自分で見ようと思った分には良い、という意見に違和感を持つのはおかしいのでしょうか。私は、大きなお兄ちゃん向けに作られた作品を子供に見せたいかと言われたら、見せたくありません。
深夜枠とは、メディアミックス作品を売り込む場だと私は思います。DVD・BDを売ることで元を取るスタイルですね。つまり、作品作りの際のターゲットや目的が朝夕アニメとは全く違う。
朝夕に放送できるアニメを、大きなお兄ちゃんが見る深夜枠にあえて放送するという作品も確かにあるでしょう。深夜で放送されていたアニメが、再放送で夕方枠に放送されているなんてことはよく有りますよね。なるほど、そういうアニメなら確かに、深夜アニメだとしても、子供に見せても良いのかもしれません。だけど、それは少数派なわけですよ。
繰り返しになりますが、深夜枠で放送されるアニメは大きなお兄ちゃん向けに作られている場合が多く、そんな作品を子供に見せたいとは思いません。
なお、どうして大きなお兄ちゃん向けに作られているアニメを子供に見せてはいけないのか?の議論をしていないのですが、今回は割愛させてください。
『まどか☆マギカ』 新房監督「キュゥべえはかわいらしく描きたかった、でもスタッフが怖く描いちゃう」(やらおん!)
QBのエネルギー理論は、大きな視点で見ると、正しいのですよね。ミクロで見るか、マクロで見るかみたいな。ミクロで見るならば、「人間が次々と消えていく、そんなのってないよ!」。マクロで見るならば、「奇跡のエネルギー創出方法だ!」。
確かにQB目線で見るならば、それほどおかしいことではないのです。現実の私たち人間が、効率よくエネルギーを得るために云々な話と同じですよね。
これらの話については、【魔法少女まどか】QBの分かり易いエントロピー講座【マギカ】(TOKYO ANIME CITY)の記事が参考になります。
最後に
4話アニメを溜めることは、1ヶ月その作品を見ないことに等しいわけです。その間、ネタばれを避けるという選択をするなら、読めない記事が沢山出てくるわけなんですね。今回のまどか☆マギカという作品のように、ネットで圧倒的な盛り上がりを見せる作品は、生み出される記事の量も半端ないわけです。そうすると、無意識に「取り残されている感」が発生します。その取り残されている感は、アニメを早く消化しないと、というプレッシャーにも繋がります。
これは仕方が無いことだと思います。私もいつも、そのプレッシャーを感じていました。忙しくなればなるほど、アニメを見る時間は限られてきます。アニメは溜まっていきます。しんどいですよね。
もしこれが改善できなければ、社会人になってさらに時間がなくなったとき、アニメから疎遠になってしまうのではないか、と思いました。だから、何とか考え方を変えねばと思いました。
そこで今回、今クールで一番流行っているだろうまどか☆マギカを4話溜めてみました。最初は時間の関係で見れないだけだったのですが、途中からは、あえて溜めてみたのです。
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アニメが溜まるとプレッシャーがかかって、結局見なくなる、という話をよく聞きます。ですが、溜まっているからこそ、一気見できるという良さがあります。また、当時をリアルタイムで追っていた人とは違う視点で見れる利点もあります(本記事のように)。
だから、もしアニメが溜まっていて「もういっそ録画消してしまうか!」と思ったら、ちょっと考えて欲しいんです。「逆に、お得なんじゃないの?」と。そうやって、ポジティブに考えていけば、アニメに対して、うまく付き合っていけるのではないでしょうか。私も、もっともっと方法を考えていきたいと思います。