隠れてていいよ

主にアニメや漫画の感想を書いています

小島あきらさんの描く男の子には嫉妬できない!

これは真理!
思わず「!」マークをつけてしまうほど叫びたくなる、それが小島あきらさんの作品だと私は思っています。さて、ガンガンJOKERで連載が始まった「まなびや」及びガンガンONLINEで連載中であった「わ!」の単行本が少し前に発売されました。買い続けようと思っていたJOKERですが7月号まで買ってその後は継続せずという形になってしまい、しばらく情報を仕入れていなかったせいで小島あきらさんが体調不良のせいで「まなびや」を休載し、代わりに「わ!」をJOKERで月間連載することになっていた事を最近になって知りました。
元々まほらばという作品を連載中においても時折体調が悪いというコメントを残されていたり、その後読みきりでプチ復活した際の巻末コメントにも「入院したり引っ越したりしてました。また近いうちにお目にかかれれば幸いです。」と残しておられました(参考:小島あきら、待望のプチ復活!!)。2006年月刊ガンガンWING7月号でまほらばの連載を終了され、(私の知る限り)同年のガンガンカスタムで「PR -prime resource-」という読み切り作品を連載され(参考:ガンガンカスタム PR -prime resource-)、そして今しがた紹介しましたが、プチ復活時の2007年8月号のガンガンWINGで「魔法元少女メルヘンクルル」という、特別付録の小冊子に読み切り4コマを書かれていました。
体調不良云々のコメントを度々残されるので、じゃあ実際本当のところはどうなんだろうという疑問はあったわけなんですが、(本誌をまだ購入できていないためネットソースになりますが)注意(早死にするよ)から警告レベル(余命1年)になってしまわれたそうです。休載のお詫びという形の漫画での発表であるとされるので真偽といいますか、実際どこまで体調が悪いのか分からないのですが実際問題「まなびや」を一時休載せざるを得ない状態になっているのは確かなわけです(冒頭にも書きましたが「わ!」の連載をJOKERで続けられるそうです)。ただただ、無理をなさらないでくださいと思うばかりです。
小島あきらさんの描く主人公は憎めないキャラが多いと思います。以前リア充アニメが云々という記事を書いた時に、ちょっと引用しますが


例えば私でいえば、いかにもリア充っぽい(ここらへんものすごく曖昧ですが)男とヒロインが引っ付くのが許せない補正があります。ただし、皆さんお察しの通りエロゲやラノベに出てくるような主人公にはあまりその気持ちは生まれにくいです(いくらでも例外はあると思いますが)。さらにヒロインが可愛かったりすると余計に腹が立ってきてしまうのです。東のエデンのヒロインは可愛いのでさらに負の感情が湧き出てくるのです。声に出すならば「うわあぁぁ」という感じ、こういった文字にしにくい気持ちが無意識に出てきてしまうというのが今回の例で言えば東のエデンという作品でした(ただし1話視聴時点)。そうなると、結局は男キャラがエロゲ・ラノベ的キャラなのかそうでないのかに収束されそうな気もします。
という事を書きました。ここから言葉を借りるなら、小島あきらさんの作品に出てくる主人公はエロゲ・ラノベ的キャラとは少し違うと思います。一般的なエロゲ・ラノベ的キャラってどんなんや、って言われると弱いのですが漠然としたイメージでお願いします。もう少し言えば、小島あきらさんが描く主人公はどこか応援したくなる気持ちになるんです。可愛いキャラに次々とフラグを立てる主人公に対して「おいおい主人公だからってちょっとモテすぎだろう」という気持ちが出る前に、主人公とそのヒロインな女の子たちとのやり取りにほんわかしてしまうんです。時には「あぁ、見てられない(くらい恥かしい)!」と声に出して叫びだしたくなったり布団の上で転がりまわりたくなります。
また、ラブコメをしているだけではなく、まほらばや今回連載休止となってしまったまなびやでもそうなのですが、心の傷を持っている女の子を主人公が何とかして何とかする!というテーマもあります(軽く言ってはいますがまほらばでは作品の根幹の部分でした)。なんとも表現しづらいのですが、頑張って頑張ってそれはもうこちらが恥かしくなるようなセリフを叫んででもその女の子と向き合おうとする主人公に惚れちゃうんですよね。
もし「まなびや」や「わ!」を読んでその雰囲気が好きだと感じたなら、ぜひまほらばという作品も読んでいただきたいです。