隠れてていいよ

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『さんかれあ』10話と11話を比較すると、11話は揺れ動かない

いや、もっと正確にいうと、11話のために10話って必要あったの? みたいな。逆に言うと、11話を面白いと感じた人にとって、10話は面白く感じたのか、興味がある。

私の認識では10話は礼弥の境遇を際だたせるための、礼弥本人以外のからのアプローチ、すなわち礼弥の母、亞里亞と礼弥の父、団一郎からのアプローチだと思っています。ものすごおおおおおおく、私にとっては腹が痛くなるほどの10話でした(関連:『さんかれあ』第10話「強い…思い…」がきつすぎて、お腹が痛くなった)。
それと比較して、11話はなぜかチープに感じてしまった。それは多分、当たり前のことを当たり前のように主人公が言い放っただけだからだと思う。


10話に対して私がなぜ辛かったかというと、既に解決していたと思っていた過去の事すなわち散華礼弥の両親問題がここに来て掘り返されたことでした。だから、11話ではさらなる超展開があるのかなぁ……と期待していたわけなんです。だけど、突きつけられたのは、散華礼弥の「普通が欲しかったんだ」ということでした。


思わず「今更それをシリアスだよねぇ辛いよねぇ核心だよねぇみたいに述べて、それに対してハッとなる団一郎さんを描きたかったの?」と問うてしまった。
後はやっぱり11話は、シリアスだけど直接的なエロを混ぜてくるところが10話とも違うと感じたところだった。



そうは言ってもですね、最後の最後、降谷千紘の妹ちゃん、もとい降谷萌路(ふるや めろ)ちゃんがちゃんと千紘のベッドの横に控えていたので、全部許しました。やっぱり妹はかくあるべき、というのを再認識できました。
いや、確かにありきたりですよ。「兄の心配をしているけども、見た目はそうと分からない」というシチュエーションはもう使い古されている。だけども、第9話「母の…手…」が僅か2話前に放送された後であることを考えると、その破壊力はすごかった。10話と11話よりも、9話と11話の方が繋がっていたんじゃないの? などと思うくらいには11話の萌路ちゃんが可愛かったのでした、ちゃんちゃん。