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楽譜は演奏する人によって表現が変わる――「VIRTUAL SINGER 誰もいないセカイ編」初見感想

先日からプロセカをプレイし始めまして、「25時、ナイトコードで。」初見感想を書きました。
thun2.hatenablog.jp

まずはニーゴのシナリオを順番に読んでいこうということで、古い順に読み進めております。
今回の記事では、「VIRTUAL SINGER 誰もいないセカイ編」をプレイした初見感想を書き残しておきたいと思います。

「25時、ナイトコードで。」のアフター的な

全4話と短かいものの、内容は濃密。
見出しにも書いたとおり、「25時、ナイトコードで。」のアフター的な感じで、ミク視点を簡潔に切り取ったものという印象。

まふゆのセカイには最初から奏の歌があったことがエモいと前回の記事で書いていましたが、そのあたりを重点的に拾ってくれるのが分かっているなぁと。
ミクの視点から改めて見ると、まふゆのことをめちゃくちゃ考えてくれていて、感情が乏しいようには見えるけれども理解しようとしていることが分かって嬉しい気持ちです。


楽譜は演奏する人によって表現が変わることがおもしろいところである、という考え方がとても好きで、それをまふゆの捉え方に置き換えて表現していることに感動しました。
自分が作った曲、奏が作った曲、それを自分ではないミクが表現することで見えてくることがある、視点を変えて感じることができる……そういうきれいな表現がとても好きで。

ミクの存在を自分の中でまだ整理できていないのですが、精神に干渉することがある程度できるとはいえ、現実を変えることができるのはリアルだけであり、まふゆ自身であるということはわかります。
ミクができるのは、会話をして寄り添って傍にいることだけ。自分にはできることの限界がある、だからこそ奏たちが来てくれたことは本当に嬉しかったんだと思いました。

「25時、ナイトコードで。」ストーリーの方で奏がやってきたときに、ミクがまふゆの気持ちを語れていたのは、ミクがずっとまふゆのことを理解しようとし続けていたからだと分かりほっこりしました。


3話までと違い最終4話は「25時、ナイトコードで。」のストーリー後の時系列かと思いますが、まふゆに変化が生じていることが描かれたことは嬉しいところでした。

うん。奏が私を救う曲を作ってくれるって言ったから……
しばらくは、奏の傍で曲を作ろうと思って

このセリフめっちゃ好きなんですよね。多分、ミクさんも無表情ながら内心は飛び上がって喜んでいるはず。
なんというか、セリフだけで関係性を想像できて、満足してしまうというか。
まふゆにそんなに深い意図はないんだろうけれども、相思相愛みたいになってるやないですかい、という気持ち。

えななんマジ天使

前の感想記事でも、えななんは本当に良い子だなぁと書いていたのですがやっぱり好きかもです。
瑞希からはツンデレっぽい感じに扱われているけれども、えななんって結構素直だと思っています。



とくに

絵名「たしかに言ったけど、別にそこまで心配してなかったってば」

というセリフと表情がとても良くてですね。このセリフって一歩間違えるとツンデレっぽさがでるんですけど、そうではないんですよね。

まずちゃんと「確かに言ったけど」と認めるところがすごく良いです。
で、淡々と「別にそこまで心配していったわけじゃない」と言うわけです。多分これは本心と受け取ることができます。
顔の赤みのさし方も控えめで、制作者側の伝えたい意図はツンデレ方面じゃないんだろうなと。

個人的には絵名と瑞希の絡みがかなり好きで、というよりは瑞希が、ニーゴのメンバーを輝かせてくれている気がします。
瑞希については、この後の「KAMIKOU FESTIVAL!」のイベントストーリーでたくさん語ろうと思うのでここで多くは語りませんが、とくに瑞希が最近かわいいなと思っております。

瑞希個人の問題については、まだストーリーを読み進めていないところが多いのでこれからなのですが、「KAMIKOU FESTIVAL!」を読んだ段階でもとてつもなく高感度爆上がりです。
もっと知りたいので、どんどんストーリー読んでいきたいと思います。

終わりに

プロセカ、いいですね(音ゲーの方は全然上手くないのですが)。