隠れてていいよ

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漫画『宝石の国』5巻で心動かされたシーンを語る

さて、毎度ながらとなっていますが、漫画『宝石の国』の5巻を読んで心動かされたシーンを語っていきたいと思います。
この漫画は本当に、読んでいて気持ちがグッとくるシーンが多くてですね、毎回このシリーズ記事を書く度に強く思うわけなんですが、相変わらず5巻もそんな感じでございました。


4巻までの同様の記事:
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ふっふわー

まるで犬のような、分裂した月人のレプリカを求めるダイヤの「ふっふわーっ♡」っていう反応のコマが可愛すぎ。pp8より。

アレキの反応

同じくpp8より。月人に過剰反応してしまうアレキサンドライトもといアレキさんの、レプリカ月人を前にした「ビクッ」っていう反応が良すぎ。
アレキさんは5巻での美人な描かれ方が好きです。

ルチルの感謝顔

「ルビーですね ありがたい」と、素直に感謝を伝えるルチルの顔が好きです。
なんか、何気ないこういった1コマの表情の完成度が本作品は高くてですね。本当に癒やされます。
ルチルにとってパパラチアがいかに大切な存在なのか、間接的にとても伝わってくるのです。

ルチルの感謝顔(5巻pp16より引用)

パパラチアさん、外に出る

出た瞬間の、ルビーで埋めたと思われる胸あたりの部分がピカーっと光る絵が素敵。
これでもかと光る。パパラチアも宝石だとちゃんと示してくれる。pp23より。

パパラチアの忠告

pp26より。パパラチアとフォスのこの会話のシーンはあまりにも素敵すぎてですね。
真実に迫りたいフォスと、それを否定もせず肯定もせず、よく考えろと諭してくれるパパラチア。
真実を突き詰めること、突き止めること、それが全て正しいとは限らないと大人の視点で言うパパラチア。

パパラチアは、きっと本心からルチルに諦めてほしいと思っているはず。
それはパパラチアの気持ちであって、ルチルの気持ちとはきっと違う。
違うとわかっているからこそ、もしそのまま伝えてしまったらどうなるかということまで想いが及ぶ。
だから、「だから冷静に 慎重にな」って言える。かっこいい。

「天気の話しかできなかった」

そんなはず無いのに。ルチルも聞こえているはずなのに。聞こえないふりをしてくれるのは、一体誰に対して何を思ったからなのか。
どこまで聞こえていたのでしょうか。きっと全部聞こえていたのでしょう。
そして何となくですが、ルチルのこの反応から察するに過去にも同じようにルチルが盗み聞きして、パパラチアの想いを知るシーンがあったのではと。

もし今回始めてパパラチアの気持ちを聞いたのであれば、もっと取り乱しているはずです。
だから、ルチルは、パパラチアの願いを聞きつつも諦めきれず治し続けている。
パパラチアは、ルチルに伝わっているかもしれないと思いつつも、直接は諦めてほしいとは伝えられない。

この二人の関係性、ちょっと歪で、でもきれいと思ってしまうのはなぜなのでしょうか。
pp29より。

ジルコン汗タラタラ

ボルツを前にして萎縮するジルコンが可愛い。pp34より。

平静を装うジルコン

イエローを前にして平静を装うジルコンが可愛い。pp37より。

イエローと会話するアレキ

可愛すぎる。あえてなのかは分かりませんが、アレキさんの描き方が可愛くなっている気がする。pp38より。

「根拠なく明るい予感に甘えられてた頃が ふしぎで うらやましいよ」

この文章すごく練られている気がしていて、なぜなら数回読んでも頭に入ってこなかったからです。
おそらく主題というか、主語が一瞬さまよっているからな気がしています。

フォスに対してジルコンが問いかけているので主語はフォスのはずなのですが、
「ふしぎで」という言葉が客観的に評しているように使われているからだと思います。
自分のことを「不思議に」思うことはあっても「ふしぎでうらやましいよ」と昔の自分を思い出すかのように書かれているのです。

実際フォスは、記憶を一部失っていたり、また過去の自分からは考えられないくらい成長をしているので変化があるというのは理解できます。
ただ、いきなりこの文章がぱっと入ってくると、面白いのです、めっちゃ面白いのです。
一瞬頭がバグる感じ。pp42より。

第三十一話「新鮮な」

アレキさん美しい(5巻pp55より引用)

何も言うことがないのです。
先程も書いたように、5巻でのアレキさんの描かれ方がかわいくてですね。
少しキリッとしつつも、どこか可愛さも同居しているといいますか。

三十一話扉のアレキさんは、5巻のベストアレキさんです。

先生は優しいのか?

三器同時に現れた月人を対処するために出陣する先生の元で「お側に」とお願いすると、先生は「きなさい」と答えてくれる。
きっとフォスのことなんて全てお見通しなのだろうけれども、それでも隠したりはしない。
先生の目的というか、考えがまだまだ掴めないけれども、厳密に隠そうとはしていないのは昔からで、単に抜けているだけとは思えないのです。pp95より。

フォスとシンシャ

以下で書いた記事に譲ります。
この一連の、フォスのプロポーズシーン(自己解釈)はもっと書きたいことがたくさんあるのですが、また別記事として上げようと思います。
thun2.hatenablog.jp

終わりに

いろんな考察を上げる前に、今回はまず心動かされたシーンを上げました。
相変わらず早く6巻を読みたいのですが、まずはもう少し考えます。
面白すぎかよ。