隠れてていいよ

主にアニメや漫画の感想を書いています

2023-01-01から1年間の記事一覧

創作「パーソナライズ」

理解できないなら、理解すれば良い。 本人が分からないなら、周りから固めれば良い。そうして、自分に対して最適だと思う情報を提供していけば良い。人の痕跡は消えない。記憶から消えても記録は消えない。 糸を手繰っていくように丹念に追っていけば、匂い…

創作「偶然の残酷」

忘れられないなら、忘れられるまで覚えていていい。 でも、忘れられるなら忘れた方がいい。忘れる努力をしながら、忘れられないと思いつつ、段々と薄くなってきて、ようやく色がなくなりそう。 でも、そこでまた、存在を感じた。一気にすべてが振り出しに戻…

創作「見えなかった壁」

ある少年は、とても失敗をした。 友達と、二度と連絡を取れなくなったのだ。その友達とは何度も会って会話をして、気が合うと思っていた。 だが、少年は後悔をしていた。 気が合うと思っていたのは、きっと自分だけだったのだと。物事は自分の都合よく進んで…

漫画『宝石の国』 先生が真実を明かさない理由はやはり愛なのかもしれない

8巻初見感想を先日書き上げましたが、それ以来、先生のことについてずっと考えていました。 改めて1巻からざっと目を通し直してみて感じたことを色々メモしているのですが、本記事では特に先生の秘密についての考察を深めてみたいと思います。8巻までのネタ…

雑記 問題解決は経験が命

毎日解決できないことが多く常に悩んでいるわけなんですが、悩むということは前に進んでいないという考え方もあり難しいところです。 悩むのではなく考えろ、というのは理屈では分かるのですが考えられないから悩んでいるとも言えるわけで。一方で、いろんな…

漫画『宝石の国』 8巻初見感想 次々と明かされる都合の良い真実

8巻読了しました。7巻を初めて読んでから約1ヶ月かかりました。一気に読んだ後に何度も繰り返し読み返すことが私の漫画読みの基本スタイルなのですが、本作品に関しては真逆で1つ1つ丁寧に考えながら読み進めています。 考えながら読むことが良いかどうかは…

映画『インセプション』 ファーストインプレッション

面白すぎる。 感情はあまり理論的に言語化しないほうが良いと思っているのですが、それでもこの気持ちだけは残しておきたくて筆を執ります。 強烈なネタバレを含みますので、未見の方は絶対に読まないでください。インセプション(字幕版)レオナルド・ディカ…

雑記 不安を創作で消す

日曜日が憂鬱かどうか論争は永遠に解決しないと思うものの、自分の中では解決できるのではと思っている。その難易度が高いだけで。 それを難しいと言うのではないかという論もあるが。昔、心が不安定な時期は薬を飲んでいても憂鬱だったのでそういう意味で解…

小説『キドナプキディング 青色サヴァンと戯言遣いの娘』 己で修理できないものを手放せ。それが己の心でも。

戯言シリーズ最新作、読み終わりました。 最後に戯言シリーズを読んだのがいつか思い出せなくて、戯言遣いの戯言を少ししか覚えてないぐらいには昔です。結論めっちゃ面白かったのですが、作品そのものの面白さに加えて20周年記念作品的な部分、復刻的な部分…

漫画『宝石の国』7巻 エモさを感じたシーンを語る

いつも読んでくださっている方にはお馴染みの、初めましての方にはご説明いたしますと、 漫画『宝石の国』の各巻について感情が動かされたシーン――1コマであったりセリフであったりシーンであったりイラストであったり――を巻頭から順に自分の感想を交えなが…

漫画『宝石の国』先生は愛ゆえに苦しんでいるのではないか

漫画『宝石の国』7巻を読んだ方は誰しも考えたくなるのではと思う、先生について、そして先生の愛について考えてみたいと思います。 いつもながら7巻までのネタバレを含みますので、その点ご承知おきください。 宝石の国(7) (アフタヌーンコミックス)作者…

ゲーム『ホグワーツ・レガシー』 ファーストインプレッション

ハリー・ポッターの世界を舞台にしたオープンワールドなRPGゲームが、昨日発売されました(steam版は11日発売)。 当初購入予定は無かったのですが、周りから勧められたり、ここ最近仕事でストレスたまり気味の自分にご褒美的な意味もあったりで、購入していま…

戯言シリーズ最新作『キドナプキディング 青色サヴァンと戯言遣いの娘』発売! 西尾維新さん20周年おめでとうございます!

西尾維新さん、作家デビュー20周年おめでとうございます。 戯言シリーズ1作目、そして西尾維新さんのデビュー作である『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』が発売されたのが2002年2月なんだそうですよ、いやーめでたい、と同時に20年前ってほんと? …

雑記 急な疲れとやる気

急に疲れが出てやる気が無くなるときがありますが、皆様日曜夜、いかがお過ごしでしょうか。 雑記を書くことで、精神のバランスを取りたくなることが時々あるのですよね。新しい仕事にも大分と慣れてきて、日常的な運動もできていて、食事も健康的に取って、…

漫画『宝石の国』7巻初見感想 今までで一番大声を出して叫び、そしてエモいと思った

ここ最近の休みの時間は、ドラゴンライダーシリーズの読書に当てていたので漫画が全然読めていませんでした。 ただ、そろそろ読み進めないとなぁと頭の片隅で思っていたので読みました。そう、漫画『宝石の国』7巻です。以下では7巻のネタバレを含む初見感想…

小説『エルデスト 宿命の赤き翼(上)―ドラゴンライダー〈2〉』 心に残るセリフが多すぎる

クリストファー・パオリーニというアメリカ出身の作家が生み出したファンタジー超大作、ドラゴンライダーシリーズを最近読み始めました。 第1巻については以下で感想を書きましたが、第2巻の上巻を読み終わりましたので感想を書いていこうと思います。最近は…

漫画『宝石の国』6巻 気持ちを揺り動かされたシーンを語る

さて、7巻を読み進める前の最後の仕上げとして恒例の記事を書きたいと思います。 5巻までの同様の記事は以下のようになっていますので、興味のある方は是非目を通していただけたら幸いです。5巻までの同様の記事: thun2.hatenablog.jp thun2.hatenablog.jp …

漫画『宝石の国』 宝石とインクルージョンと個性――アイデンティティについて考える

先日、漫画『宝石の国』の6巻を読了し以下の初見感想記事を書きました。 thun2.hatenablog.jp考えさせられることが多かった6巻ですが「宝石たちのアイデンティティ」というタイトルを付けた通り、何を持って宝石たちがその宝石たるのか、この点が一番気にな…

アニメ『さよなら絶望先生』を時々見てしまう

最近はいつぶりか分かりませんが、積極的に自炊をするようにしています。 野菜を切ったり細々とした作業をする間、スマホを常に触る余裕はないし本も読めないのでタブレットで動画を流すことが多いのですが、最近はアニメ『さよなら絶望先生』をよく見ていま…

小説『エラゴン 遺志を継ぐ者―ドラゴンライダー〈1〉』 いつの時代も魔法やドラゴンはワクワクさせてくれる

海外小説を最近は好んで読んでいるのですが、先日ファンタジー小説『九年目の魔法』を読み終わってファンタジーの面白さに浸かりたくなったので、タイトルにもある通り小説『エラゴン 遺志を継ぐ者―ドラゴンライダー〈1〉』を読み始め、読了しました(『九年…

漫画『宝石の国』6巻 初見感想 宝石たちのアイデンティティ

5巻までの状態でもう少し考察を深めようとしていたのですが、色々とやることが多くて、考察を待っていると年が明けてしまうなぁと思ってたら本当に明けてしまったので、いよいよ6巻を読みました。 いつもながら、初見の感想を残しておきたいと思います。 6巻…

小説『九年目の魔法』 不思議であり、現実的でもある素敵なファンタジー

小説『九年目の魔法』という作品をご存知でしょうか。 イギリスのファンタジー作家、ダイアナ・ウィン・ジョーンズが1984年に発表した原題『Fire and Hemlock』(火と毒人参)の全訳です。九年目の魔法 (創元推理文庫)作者:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ東京創…

2022年振り返りと2023年の抱負

いつもブログをご覧になってくださっている皆様、そして初めましての皆様、改めまして2022年はありがとうございました。 気づけば2023年を迎えていて、相変わらず1年が経つのは早いと感じます。2022年は自分にとって激動の1年でした。様々の環境変化と新しい…